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3連休、北アルプスなどで山岳遭難相次ぐ 1人死亡、1人行方不明、6人重軽傷 体調不良、疲労により行動不能も 2日間で11件発生 県警が注意呼びかけ「技術に見合った山選び」「体力にゆとりを持った計画を」

資料 北アルプス槍ヶ岳7月19日から始まった3連休、長野県内の山岳で遭難が相次いでいます。連休2日目の20日までに11件が発生し、北アルプス槍ヶ岳では男性が滑落して死亡、志賀高原では男性が行方不明になっています。また、6人が重軽傷を負いました。長野県警は自身の技術に見合った山選びをして、体力にゆとりを持った計画を立て、登山するよう呼びかけています。 【画像】「シャリバテ(ハンガーノック)防ごう」夏の山岳遭難“疲労”で救助多発…熱中症の症状も 水分量、カロリーの目安は■北アルプス槍ヶ岳で滑落 死亡 7月19日午後6時半頃、北アルプス槍ヶ岳の山頂付近(標高約3000メートル)で、通りがかりの登山者から「滑落した人がいる」と付近の山小屋に届け出がありました。 山小屋から警察に通報があり、20日早朝から長野県警のヘリコプターが捜索にあたり、午前7時頃、槍ヶ岳の山頂から南南東の地点の岩場の斜面で遭難者を発見、救助しましたが、死亡が確認されました。 現場の状況などから、滑落したとみられます。 警察によりますと、遭難者は中高年の男性とみられ、身元の確認を進めています。■北アルプス燕岳で疲労により行動不能資料 北アルプス燕岳北アルプス燕岳では19日、下山中に東京都八王子市の61歳女性が疲労により行動不能になり、ヘリコプターで救助されました。 女性は7月18日、3人パーティで中房登山口から入山し、19日、下山中に燕岳の第一ベンチ付近(標高約1700メートル)で疲労により行動不能になりました。 同行者から午後2時半頃、「女性が登山道で疲労により動けなくなった」と消防に救助要請があり、午後4時半頃、長野県消防防災ヘリが女性を救助し、松本市内の病院に搬送しました。 女性は疲労しているものの、けがはない模様です。■守屋山で体調不良により行動不能 伊那山地守屋山の諏訪社付近では、19日、長野県朝日村の37歳の女性が体調不良により行動不能となり救助されました。 女性は19日、家族3人で守屋山に入山し、山頂から下山中に行動不能になりました。 同行していた家族から消防に救助要請があり、消防署員が出動して、午後6時45分頃、女性を救助し、茅野市内の病院に搬送しました。 女性にけがはないということです。