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設立60年「使命にまい進」 節目で式典、富山県警山岳警備隊 6101人救助

1/4今後の活動への決意を述べる飛弾隊長(手前)=県警本部県警本部長(右)から装備を受け取る新隊員の長谷川さん記念撮影に納まる現役隊員ら出席者剱岳で救助訓練に励む隊員(2023年7月) 富山県警山岳警備隊が3月で設立60周年を迎えたのに合わせ、県警は3日、記念式典を県警本部で開いた。同隊が60年間で取り組んだ山岳救助活動は5232件、助け出したのは6101人に上る。出席した現役隊員や山岳関係者らは、「日本一の救助集団」と呼ばれるまでになった歩みを振り返り、今後の活動への決意を新たにした。  高木正人県警本部長が「設立当初は民間に頼らなければ救助できない力不足の隊だったが、血のにじむような努力で全国に知られる組織に成長した」と紹介し、「60年は未来への通過点。今後も気を引き締め活動してほしい」と呼びかけた。  国立登山研修所(立山町芦峅寺)の米山隆所長が「山岳警備隊は富山の誇り。引き続き強固な協力関係で支えたい」と述べた。  飛弾晶夫隊長(54)が「安全で迅速な救助に励み、山岳遭難を1件でも減らすため努力するのが使命。立ち止まることなくまい進する」と決意表明した。新隊員の長谷川献思さん(33)=愛知県出身=に装備が手渡された。 山岳警備隊は1959年10月に結成された山岳救助隊を前身に、65年3月5日に発足した。山岳地域での常駐体制を確立し、数々の遭難救助を経験し技術を磨いてきた。現在も年間60日の実地訓練に励んでいる。現役隊員は29人で、このうち17人が県外出身者。