【救助の瞬間】タケノコ採りで遭難した男性が入山から24時間後に無事発見 遭難“多発”の5月…備えを万全に 青森県外ヶ浜町
RAB青森放送外ヶ浜町の山でタケノコ採りに入った76歳の男性が一時遭難しましたが、およそ24時間後に無事救助されました。 毎年この時期に多くなる山での遭難への備えを、いま一度確認しましょう。 きのう午前11時ごろ、弟と2人で近くの山にタケノコ採りに入った外ヶ浜町蟹田小国の前田常一さん76歳が、弟と別れたあと行方がわからなくなりました。 携帯電話は車に置いたまま入山していました。 警察や消防が捜索したところ、午前9時半すぎにJR津軽線大平駅から南に1キロの山の中で、倒れている前田さんを発見しました。 入山からおよそ24時間後でした。 ★青森放送 葛西将央記者 「いま遭難していた男性が救助されました」 意識はあり、命に別条はありませんでした。 警察によりますと、前田さんは「道に迷って転倒し動けなくなった」と話しているということです。 県警察本部によりますと、ことし県内で山菜採りによる遭難は5件発生しています。 まいとし山菜採りが盛んになる5月ごろに最も増える傾向にあるといいます。 遭難者の早い発見に繋がるのが携帯電話です。 警察は山奥でも電波が届く場所があるため、必ず持ち歩くように呼びかけています。 ★県警察本部 生活安全部地域課 清野るみ子次長 「携帯電話を持っていると位置情報が分かりますので早期の救助に繋がります」 「必ず行動する際に身につけてもらいたい」 また、上空からの捜索で見つけやすい明るい色の服装で山に入ることも大切です。 ★県警察本部 生活安全部地域課 清野るみ子次長 「夢中になりすぎて奥まで入らないように留意していただきたい」 警察は情報収集や準備を万全にした上で山に入るよう、注意を呼びかけています。