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バイアスロン五輪金メダリスト、パキスタンでの山岳事故で死亡確認

バイアスロン女子の元選手ラウラ・ダールマイヤーさん(2017年2月19日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News【AFP=時事】バイアスロン女子で二つの五輪金メダルを獲得したラウラ・ダールマイヤーさん(31、ドイツ)が、パキスタンの山中で落石に遭って亡くなったことが、30日に確認された。 【写真】現役時代、競技に臨むダールマイヤーさん ダールマイヤーさんのマネジメント会社がこの日発表した声明によると、現場の危険な状況により「救助活動は失敗し、作業は中断された」という。また、救助は「不可能」だったという。 ダールマイヤーさんのチームが公式SNSで発表したところによると、事故は28日正午ごろ、カラコルム山脈にある標高5700メートルのライラピークで発生。登山パートナーが安全を確保した後、救助を求めた。 標高6000メートル越えの山が位置するガンチェ地区の役人がAFPの取材に応じたところ、「ヘリコプターによる救助は不可能と判断された」「彼女が負傷した標高の条件は非常に厳しい」と述べた。 チームの29日の発表によると、ダールマイヤーさんは「落石に見舞われ」、さらなる落石の危険と現場の「遠隔地性」のため、まだ誰もダールマイヤー選手のもとにたどり着けていないという。 ダールマイヤーさんは世界選手権で金メダル7個を獲得し、2018年の平昌冬季五輪ではスプリントと追い抜きを制して女子選手としては初となる同一五輪での2冠を達成した。2019年にプロ競技から引退した後はドイツの放送局でバイアスロンの解説者となり、登山を始めていた。また、認定資格を持った山岳ガイドやスキーガイドも務め、山岳救助に積極的に参加していたという。 マネジメント会社は、ダールマイヤーさんが「このような場合には誰も命を危険にさらして救助しないように」という「明確かつ書面による願い」を持っていたとし、「こういった場合は自身の遺体を山に残すことが彼女の願い」だったと記した。 これは親族との思いとも一致しているということで、「ラウラの最後の願いを尊重するように明確に求めています」とも述べた。【翻訳編集】 AFPBB News