遭難してるのかと思った!? コレをやったら超ヒンシュクの「山小屋NGあるある」エピソード
到着時間の大幅な遅延で山小屋に心配をかけることもある“山小屋NGあるある”エピソード昔々の大昔、とは言え平安時代とか江戸時代とかの話ではないのですが……。とある山域の、とある山小屋は、小屋番がなかなかのコワモテで、〝なってない〟登山者への対応が非常に厳しいことで知られていました。当時、筆者はテント泊山行がメインで、小屋泊はしたことがなかったのですが、ふとしたはずみで目撃してしまったのです、その厳しい塩対応を……。 【写真】山小屋のNGあるあるエピソードをチェックする(全5枚) はっきりした時刻は覚えていないのですが、まぁまぁ遅い時間に小屋に到着した登山者がいました。その方が、宿泊の手続きをしているのをたまたま近くにいて見ていたのですが、「1泊2食でお願いします」と言ったその人に、小屋番が一言。「こんな時間から夕飯の準備はできない。お前のメシはこれだ!」と、カップ麺をひとつ差し出しました。オソロシヤ……と、震えあがったのですが、まぁ泊めてもらえただけでもありがたいのかもしれません。今の山小屋は基本的に予約が必須当時は、山小屋の宿泊に予約は不要とされていました。もちろん小屋としては、予約をしてくれる方がありがたいのですが、計画通り行けなくて、手前の小屋までしかたどり着けないような場合に、宿泊を断られると遭難につながることがあるため、基本的には予約なしで受け入れてもらえていたのです。 ただし、到着が遅いと、もう部屋の空きがなくて、食堂の床とか、廊下に寝かされることも珍しくなかったようです。全員の食事が終わるまで横になることもできません……。無連絡キャンセルがご法度な理由コロナ以降は、予約が必須という小屋がほとんどになりました。急に行っても対応してもらえない可能性があります。今はネット予約ができる小屋も多く、電話受付だけのところと比べると利用する側も楽です。予約時にどこを経由して何時ごろ到着する予定なのか、翌日はどこを経由してどこへ行く予定なのか、ということを登録するシステムになっているところもあります。 予定を確認するのは、途中で〝何かあった〟ときのためです。15時到着予定のお客さんが、無連絡で17時になっても到着しなければ、「もしかして何かトラブルが起きたのか? まさか遭難しているのでは?」と心配させてしまうことになります。 もちろん、到着が遅れたからと言って、すぐに捜索を開始するとか、救助隊が動くということはありませんが、無連絡で大幅に遅れることは、いろいろな方面に迷惑をかけることになるので注意が必要です。