「これ以上は登れない」女性が落石でけが…同行の男性2人も行動不能に 北アルプスで3日も山岳遭難相次ぐ…男女6人を救助 下山中に転倒や疲労で行動不能…「不整脈のおそれ」も
信越放送北アルプスで3日、遭難が相次ぎ、47歳から67歳までの男女6人が救助されました。槍ヶ岳では神奈川県の3人パーティーがヘリで救助されました。 【写真を見る】「これ以上は登れない」女性が落石でけが…同行の男性2人も行動不能に 北アルプスで3日も山岳遭難相次ぐ…男女6人を救助 下山中に転倒や疲労で行動不能…「不整脈のおそれ」も 北アルプス槍ヶ岳で3日、遭難したのは、いずれも神奈川県に住む公務員の60歳の女性と61歳、47歳の男性会社員の3人です。 3人は、2日、2泊3日の予定で上高地から入山し、3日正午すぎ、標高約2450メートルの北鎌尾根で「女性が落石を受けて負傷した」と61歳の男性が警察に救助を要請しました。 男性2人も、「これ以上は登れない」と話し、登山技術が不足していることから、3人は午後2時前に県警ヘリで救助されました。 女性は、大町市内の病院に運ばれ、左側頭部にけがをしましたが、命に別状はないということです。 北アルプス蓮華岳では3日、東京都の公務員の男性が体調不良で行動不能となり、県警のヘリで救助されました。 3日午前8時半過ぎ、北アルプス蓮華岳の標高約2400メートルの蓮華の大下り付近で東京都三鷹市の公務員の男性(51)が体調不良で動けなくなりました。 同行者から大町警察署に「不整脈のおそれがある」などと救助要請があり、午前10時半過ぎ、県警のヘリで救助し、大町市内の病院に搬送しました。 男性は呼吸が困難な状態で搬送されましたが、会話は出来たということです。 男性は6人パーティーで、8月1日から3泊4日の予定で入山していました。 北アルプス涸沢では、東京都に住む大学教授の57歳の男性が下山中に転倒し、足にけがをしました。 男性は7月30日に単独で上高地から入山し、3日は標高約2200メートルの涸沢から上高地に向けて下山中で、転倒して右足を負傷し歩くことができなくなりました。 通りかかった別の登山者からの連絡を受けた県警の山岳遭難救助隊員などが出動し、男性は松本市内の病院に搬送されました。足の骨折で重傷だということです。 北アルプス烏帽子岳では、3日午後5時頃、東京都中野区に住む67歳の会社役員の男性が疲労のため動けなくなり、救助を求めました。男性は2日に扇沢登山口から入山し、3日はブナ立尾根を下山中だったということです。 要請を受けて、警察の山岳遭難救助隊員などが山に入り、午後9時20分に男性を救助しました。信越放送