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【注意】低い山でも「命の危険」転倒・滑落・道迷い 県警の災害山岳捜索隊に聞く 安全に楽しむには

FBS福岡放送夏山シーズンを前に、福岡県内で遭難事故が相次ぎ、死者も出ています。命を落とす危険は、標高の低い山にも潜んでいます。FBS福岡放送福岡と大分の県境に位置する英彦山では4日、多くの人が登山を楽しんでいました。 ■登山客 「今、一番いい時期。新緑はきれいだし、暑くもないし寒くもない。」 「登る過程はきついですが、花に癒やされながら、はうように登ってきました。」 一方で、登山客が注意していたのは遭難事故です。 ■登山客 「登山道ではないところを歩いて遭難する。そういう話を英彦山でもよく聞きます。」 「慣れていても初心者でも、やっぱり慎重にいかないといけないですね。」FBS福岡放送警察によりますと、福岡県内の山岳遭難は増加傾向が続いていて、毎年のように死者が出ています。ことしは4月末時点で、すでに21件発生しています。 5月には福岡県那珂川市で、山菜採りに出かけた84歳の男性が遺体で見つかりました。FBS福岡放送■竹原侑記者 「よろしくお願いします。」 山を安全に楽しむためのポイントを、田川警察署の災害山岳捜索隊に聞きました。 ■竹原記者 「急な岩場ですね。足を上げないと登れない。 」FBS福岡放送まず、気をつけたいのが転倒や滑落のリスクです。低い山でも険しい場所があり、大ケガや命を落とす事故につながります。 ■田川警察署 災害山岳捜索隊・古賀友和 隊長 「こういった足場は滑りやすい。コケがある所や、ぬれて石の色が変わっている所は。できれば乾いた岩を踏んでいく方が安全です。」 登山中、FBSの記者は何度も危険な場面に遭遇しました。 ■竹原記者 「危ない!足がはまってしまいました。」FBS福岡放送最も注意が必要なのが、緊張が緩んでしまいがちな「下山中」です。 ■古賀隊長 「ここは過去、下山中に上の方から滑落してケガをされた場所になります。足を踏み外したのが原因です。石が小さくて滑りやすいです。」 小さな石がある場所は、足場が不安定になりやすく、転倒や滑落の危険が高まります。 ■竹原記者 「土砂がぬれています。危ない!踏ん張りが利かない。」