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山菜採りの名人に聞く 遭難事故防ぐには…【山菜採りのシーズン】これだけは知っておきたい危険を回避するポイント!

テレビ信州県内でも本格的な山菜採りのシーズンに入りました。 県警が発表した過去5年間の山菜とキノコ採りでの遭難の発生件数です。去年はあわせて「26件」起きています。 年ごとにバラつきありますが、注目は件数に対する死者の割合の高さです。 5年間であわせて90件のうち、36.7%にあたる33人が死亡となっています。 26日も下高井郡・山ノ内町で山菜採りをしていた群馬県の高齢男性2人が亡くなりました。 どうすれば遭難や事故を防ぐことができるのか? 山菜採りの名人と27日、実際に山に入り、ポイントについて聞きました。テレビ信州今回、教えてくれたのは長野市・信州新町に住む小林久一さん・77歳。 山菜採りを始めて25年。シーズンになると、ほぼ毎日、山に入るといいます。 まずは準備から… クマよけも… 旬の“ふき”を収穫するため自治会で所有している山に入りました。歩きはじめて3分、早速、危険ポイントが!テレビ信州小林さん 「倒木の上は本当に危ないです。雨降ったら氷と同じですから」 山の至るところにある倒木。 苔が茂って滑りやすくなっているため、踏んでしまうと転倒する恐れがあります。 さらに奥へ進むと…。小林さん、何やらピンク色のテープを取り出し、木に巻き付けています。その理由は・・・。テレビ信州小林さん 「迷って帰り道が分からないと、山の中って目安でもあればいいけどないですから。帰りもこのテープを辿って帰ってくると」 帰るときにテープを回収するのも忘れてはいけません。 また所々にとがった枝が突き出していることもあるので、目などを傷つけないよう注意が必要です。 歩くことおよそ30分。 ようやく目当ての“ふき”のポイントに到着!今年は例年よりも多く採れるということです。 小林さん「あーいいフキですね」 収穫を終えて一安心…しかし、ここにも危険が!テレビ信州小林さん 「特に雨降った後は本当に滑るので、足場を固めながらいかないと」 こうした斜面や坂道は滑り落ちると、大けがをする危険性があるため、特に注意が必要です。 実際、私も降りてみました。 宮里記者 「これ横歩きしないとだめですね」 多くの危険が潜む山菜採り。最後に、小林さんに最も重要なことを聞きました。 小林さん 「慎重を期してやらないとちょっと油断すると、そこら中危険なところあるので気をつけて行動してもらうことしかないと思う」 改めて油断大敵。