鳥海山で男性と子ども2人が遭難 もし遭難したら、助かるには何が必要?登山に持っていくべきものは? 警察の山岳救助隊に聞く”命を守るポイント”(山形)
テレビユー山形山形県と秋田県にまたがる鳥海山にきのう登山に入った男性と小学生2人が遭難し、けさ、発見されました。3人とも命に別状はないということです。 暑さが徐々に和らぎ、動きやすくなるシーズン。安全に登山をするためには何に注意をするべきなのか、警察に聞きました。 遭難していたのは東京都江東区の男性(32)と、山形県酒田市の小学生のおい(9)とめい(12)のあわせて3人です。 3人はきのうの朝から、ほかの親族とあわせて5人で秋田県側から山に入りました。山頂まで登り分かれて下山していましたが、連絡がつかなくなり、親族が通報したということです。 警察がけさから捜索を行ったところ午前6時45分ごろ登山道にいる3人を発見しました。 男性とめいは捜索隊と共に下山し、体力を消耗していた「おい」はヘリコプターで病院に搬送されました。3人とも命に別状はありませんでした。 3人は「下山中に濃い霧に包まれ道に迷った」などと話しているということです。 ■遭難時にとるべき行動は 今回は大事には至りませんでしたが、ひとつ間違えば命の危険がある「遭難」。 もし、山で遭難してしまった場合、どのような対応をとるべきなのでしょうか。警察に聞きました。 県警本部山岳救助隊 氏家泰彦 隊長「道に迷って遭難した場合は、自分が覚えている場所まで戻るのが基本です。下ると必ず沢とか滝とか崖が出てきますので、そこでこれ以上降りられなくなりますので、早めに自分のわかる場所まで戻って救助を要請することが大切になります」 また、登山をする際には事前の準備も大切です。 ■登山時にするべき準備とは 県警本部山岳救助隊 氏家泰彦 隊長「山の中で一晩過ごさなくてはならないとなったときに何が必要か想定して荷造りをするといいと思います。当然食べるものも必要ですし、水分、夜の寒さ、夜露をしのぐための着るもの防寒具を持って山に入ってほしいと思います」 非常用の食べ物はチョコレートなど手軽にカロリーのとれるものがおすすめだということです。そして、スマートフォンも必要不可欠です。 県警本部山岳救助隊 氏家泰彦 隊長「スマートフォンは地図アプリとして自分の現在地を知ることができる有効なツールなので、道迷い対策には非常に欠かすことはできない。同時にバッテリーが切れるとただの板になってしまうので、バッテリーを持っていくことも大切です」 警察では、安全な登山のために常に最悪の事態を想定して準備や行動をとることが大切だとしています。テレビユー山形