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「ありえんなぁ」 実際にあった装備不備の救助要請 山岳救助隊が訴える「一つあれば簡単に防げる遭難」とは

秋の登山を楽しむときにも装備を万全に(写真はイメージ)【写真:PIXTA】 紅葉シーズンを迎え、多くの方が秋の登山を楽しめる季節になってきました。しかし、日帰りだからといって、装備が不十分だと思わぬ遭難につながってしまうことも。長野県警察山岳遭難救助隊は公式X(ツイッター)アカウント(@NAGANO_P_M_R)で、実際に起きた遭難事例を紹介し、秋の登山で絶対に欠かせない装備について注意喚起しています。 【写真】「一つあれば簡単に防げる遭難」 秋の山で携行を忘れてはいけないアイテムの写真 実際の投稿  ◇ ◇ ◇秋は日没時間が早まるので要注意 同アカウントが投稿したのは「【#本当にあった秋山常駐の話】」というハッシュタグ付きの投稿。リアルな現場の声として、こんな救助要請があったことを明かしています。 「『ヘッドライトが無く真っ暗で行動できないので助けて欲しい。』との通報で、救助隊が出動」  この投稿によると、これは「装備不備の遭難事例で、ヘッドライト一つあれば簡単に防げる遭難」だったそうです。投稿には夜間の救助活動の様子を写した写真も添付され、緊迫した現場の様子がうかがえます。  さらに、ヘッドライトの写真とともに「日帰りでもヘッドライトは携行装備!」との強いメッセージも。「秋山は日増しに日没時間が早まります。ヘッドライトと予備電池はセットで携行し、もしも行動が遅れてしまい日没で暗くなっても行動できる事前準備はしましょう!」と呼びかけています。リプライや引用リポストには装備の重要性を訴える声が 投稿には多くのリプライ(返信)や引用リポストが寄せられています。「いくら注意喚起されても昔からこういう人は後を絶たない」「秋を実感する」といった共感の声や、「ライトは常に持っているが当たり前です」「ありえんなぁ!」といった装備の重要性を訴える声が上がりました。  確かに、日帰り登山だからといって油断は禁物。とくに秋は夏に比べて日没時間が格段に早くなり、予定していた下山時刻を過ぎてしまうと、あっという間に辺りは真っ暗闇になります。道に迷ったり、ケガで行動が遅れたりした場合、ヘッドライトがなければ身動きが取れなくなってしまいます。  秋の美しい紅葉を楽しむためにも、基本的な安全装備は怠らず、万全の準備を整えて山を楽しみたいですね。Hint-Pot編集部