富山県内、山岳事故続発 北アで3件、3人重傷
富山県内で26〜27日、山岳事故が相次いだ。26日午前8時半ごろ、富山市の北アルプス・黒部源流付近登山道(標高約2450メートル)で、埼玉県越谷市大沢の会社員赤土博一さん(68)が渓流沿いのぬれた岩に足を滑らせ転倒した。左足首の骨を折る重傷を負い、防災ヘリ「とやま」などで富山赤十字病院に搬送された。 富山南署によると、赤土さんは目的地の雲ノ平キャンプ場まで歩いて安静にしていたが、自力歩行が困難となり、27日朝に近くにある雲ノ平山荘を通じて救助要請した。 27日午前4時10分ごろ、立山町芦峅寺の北アルプス・大日岳の登山道(標高約2310メートル)で、横浜市金沢区柴町の会社員有賀真由さん(61)が5人パーティーで下山中にバランスを崩して転倒し、左手首の骨を折る重傷を負った。 27日午前7時ごろ、立山町芦峅寺の北アルプス・立山連峰の雷鳥坂(標高約2690メートル)で、仙台市青葉区向田の無職五十嵐正次さん(81)が単独での下山中にバランスを崩して転倒し、左足首の骨を折る重傷を負った。 上市署によると、有賀さん、五十嵐さんはそれぞれ富山県警ヘリ「つるぎ」などで富山赤十字病院に搬送された。いずれも前日に宿泊した山小屋の従業員を通じて通報した。