Dark mode switch icon Light mode switch icon

「極めて憂慮される状況」 大型連休前半、山の遭難が多発 北アルプスが大半を占める 長野

北アルプス八方尾根の雪面に発生した亀裂=2025年3月9日 長野県警は2日、大型連休前半(4月26日~5月1日)の遭難者数が死者4人を含む16人に上り「極めて憂慮される状況」(山岳安全対策課)だとして、装備の徹底など安全登山を呼びかけた。連休後半は天候が崩れることも見込まれており、県警山岳遭難救助隊の岸本俊朗隊長は「細心の注意が必要。入山を控えることも含めて慎重に判断、行動してほしい」とした。 【遭難マップ】長野県の山別に集計 同課によると16人のうち態様別では、残雪などに起因する滑落が9人(うち死者3人)で最多。転倒と道迷いがそれぞれ3人、病気が1人。山域は北アルプスが大半を占めた。 春山の雪面は日当たりや時間帯によって状況が変わりやすく、同課は、アイゼンやピッケルなど冬山装備の携行を指導。標高の高い山域では冬山のような吹雪になることがある一方、気温上昇に伴う雪崩や土砂崩落のリスクもあるとして、必ず事前に気象情報を確認するよう求めた。